やまざきブログ

大学とは専門が変わってしまって戸惑っている新米EV技術者が,失敗を恐れず前向きに実践を交えて勉強していきます!

これからカメラを買う人必見!これだけは知っておきたいセンサーサイズの話!

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この記事は2017.10.1時点での情報です。

 

こんにちは!やまざきです。イメージセンサーとか意味不明と思いますが,まずは落ち着いて下さい。正直少し難しいですが,とりあえずなんも考えずに読み進めましょう。無理だと思ったらそこで諦めましょう。そういうスタンスでいきましょう。

 

最近カメラが流行ってますね!写ルンですとかもね!!(今日は写ルンですの話ではありません

しかし,いざカメラを買いたい!と思っても,種類が多過ぎてどれを買えばいいか分からないですね。ちなみにいきなりショッキングな事実ですが,正直カメラの知識がない状態で(初めてのカメラで),自分にぴったりのカメラを買うのは不可能に近いです。

まじかよ?!って思うかもしれませんが,残念ながらまじです。けれどさすがに高い買い物,買って使って初めて分かる…では不親切過ぎるので,最低限失敗しないだけの知識(イメージセンサーの知識)を今日は伝えたいと思います。

イメージセンサーについてよく分からずデザインだけでオ〇ん〇スのカメラを買って後悔している人を良く見ます…)

 

まずカメラが欲しい!いい写真を撮りたい!と思ったらデジタル一眼を買いましょう!え?!そんな一眼ってプロが使うやつでしょ?!高いしデカいし邪魔だし…とか言ってはいけません。なぜって?コンパクトデジカメ(コンデジ)買うならスマホで十分だからだよ!!!詳しくは割愛しますが,2万以下のコンデジを買うくらいならスマホで十分どころかスマホの方がいいです。ほんとに。それに最近は安くて小さくて軽いデジタル一眼も沢山あります。(一眼レフとミラーレス一眼の違い?基本は一緒!今度書くから待って!)

一眼の最大の特徴,それは「ボケ」!!!!

ではなぜいい写真を撮るなら一眼なのか。それは「ボケ」るからです。はいどんっ

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どうですか?!いい写真感あるでしょ!!このいい写真感の正体は,滑らかな背景のボケなのです。恐らくカメラをこれから買おうと思っている人は,こういういい感じにボケた写真を撮りたいと思っているはず!このボケは一眼じゃないと作れません!

ちなみにボケないカメラで撮るとこうなります。はいどんっ

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ボケてないよね!ボケてないとどう見えるかというと,なんか全体的にごちゃついてない?強弱がないというか,どこ見ていいか分かんないよね。よく景色に感動してスマホで写真撮っても,なんだかコレジャナイ感がでるよね。それはボケが少なくてごちゃついて見えるからでは?!

そう,いい写真を撮るなら一眼を買うとハッピーです。

え?そんなことわかってる?高くて重くてゴツい邪魔なカメラを買えばそりゃいい写真が撮れるだろって?(大事なのはレンズだって?)

まあちょっと待て。実は高くて重くてゴツい邪魔なカメラの中にも,いい感じに「簡単に」ボケるやつと,なかなかボケないやつがあるんだ。今日はそれを言いに来た。ここからが本題だ。(レンズにもボケるやつとボケな…)

はっきり言おう。カメラには三種類いる。ボケるやつとボケないやつだ。

そう三種類いる。ボケる方から順に,

・フルサイズ(めちゃボケる)
APS-C(少しボケる)
マイクロフォーサーズ(あんまりボケない)

 

何のことか分からない?まあそういうな。逆に言うぞ。カメラにはこの三種類しかいない。(本当はもっと沢山いるが割愛してるんだぞ?フィルムカメラとかも無視だぞ?)だから3つだけ覚えればいいんだ。簡単だ。

薄々気付いているだろうが,この3つが何を表しているかというと,そうセンサーサイズだ。(え?センサーってなんだよって?知ってるだろセンサー,検知するやつだよ。分からん?君にもついているだろう?目だよ,目!景色を見ているそれだ。ちなみにこれね。カメラのセンサーは平べったい板状だ。

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カメラは景色を写すのだから,当然目が付いている。人間と同じだ。つまりセンサーサイズとは目の大きさだ。人間は目が大きいほどモテるが,カメラも同じだ。目(センサー)が大きいほどボケる。フルサイズが一番大きく,一番ボケる。マイクロフォーサーズは小さくあまりボケない。APS-Cは中間だ。名前の意味?ぐぐってくれ。

 (ちなみにセンサーサイズがどれくらい違うかということについては今度書くが,はっきり言って全然違う。フルサイズを1とすると,APS-Cは約0.4,マイクロフォーサーズは0.25だ。この数字が写真にどう影響するかというと難しいのだが,今はこれだけ覚えて欲しい。フルサイズはめちゃくちゃボケる!

じゃあじゃあそのフルサイズってのを買えばいいの?っと聞きたくなるだろう。答えはYESだ!(知っている。多くの記事では最初の一台にフルサイズは勧めない。

なぜボケて最高なのにフルサイズを勧めないのか?高いからだ。当然だ。いいものは高い。だから多くの記事ではフルサイズ最高としつつも,APS-Cコスパ高いのでおすすめ,と書かれている。

しかしだ。諸君はいい感じにボケたいい感じの写真を撮りたいんだろう?ボケないカメラを買っては本末転倒だ。だからはっきり言う。いい感じにボケた写真を撮るならフルサイズだ。さらに重要なことを言う。

フルサイズが一番安上がりだ。

え?!フルサイズは高いんじゃないの?そう高い。ボディは。しかし写真を撮るにはボディだけじゃなくレンズも必要だ。(ちなみにレンズ交換ができるカメラが一眼だ。)

ボディとレンズを合わせるとフルサイズがもっとも安上がりなのだ。なぜか。

フルサイズは安いレンズでもいい感じにボケる!

決してフルサイズのレンズが安い訳ではない。レンズには安いもの(~2万円)から高いもの(100万円~)まで千差万別だ。フルサイズの素晴らしきは安いレンズでも,というかどんなレンズでも,手軽にボケることだ。

例えばコスパ抜群のフルサイズ用レンズとして有名な

タムロン SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A09)

 

3万円以下の格安レンズだ。何やら長い名前だが,「28-75mm F/2.8」というところだけ見てくれればいい。これは焦点距離(写る範囲)が28mmから75mmまで約2.7倍ズームができて,F値(ボケやすさ)が2.8ということだ。F値は小さいほどボケやすく,2.8だと結構ボケる。ちなみにこんな感じだ。

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どうだろう?これがF2.8のボケだが,正直びっくりでしょ?ここまでボケれば一眼を買った甲斐があるというものだ。これがたった3万円である。

ではAPS-Cのカメラでこのボケを出すには,どんなレンズを使えばいいのだろうか?

実は,現在市販されているもので2.7倍ズームができて,フルサイズでのF値2.8と同程度にボケるレンズというのは存在しない。辛うじて近いスペックなのが

シグマ 18-35mm F1.8 DC HSM

SIGMA 標準ズームレンズ Art 18-35mm F1.8 DC HSM キヤノン用 APS-C専用 210540

SIGMA 標準ズームレンズ Art 18-35mm F1.8 DC HSM キヤノン用 APS-C専用 210540

 

だ。実はAPS-C用のレンズをフルサイズと比較するには焦点距離を約1.5倍しなければいけない。なのでこのレンズのスペックは「27-52mm F1.8(フルサイズ換算)」だ。なんださっきのレンズよりF値が小さい!ボケるじゃないか!と思っただろう。多くの記事でもここまでしか記載ないことが多く,実は知らない人が多いのだが,APS-Cをフルサイズ換算するときは焦点距離だけじゃなく,F値も1.5倍しなければいけない。(正確には明るさに関してはフルサイズもAPS-Cも変わらないのだが,簡単のためにボケ感だけに着目して書く。)なのでこのレンズの換算スペックは「27-52mm F2.7(フルサイズ換算)」だ。このレンズ,なんと約7万円もするが,フルサイズ用のレンズにたいしてほーーっんの僅かに明るいものの,焦点距離は全然足りていない。もし焦点距離75mmを補おうと思ったら,もう一本50mmF1.8のレンズを買わなければいけない。これでは出費もかさむし,レンズの付け替えも必要だし,何より軽くて小さいからAPS-Cを選んだとしたら,レンズを余計に一本持たなければいけないなんて残念過ぎる。(ちなみに各社の50mmF1.8レンズの値段は最安のキヤノンで約1.5万円,他メーカーでは2.5万円近くする。)

 結局,フルサイズと同じズームと同じボケを得るためにレンズに8.5万円もかけなければいけない。フルサイズだったらたったの3万円で良かったのに。

今は標準ズームで話をしたが,もし望遠レンズや広角レンズ,単焦点レンズなんかを追加で買おうと思ったら,それぞれでAPS-Cの方が追加でお金がかかる。

(もちろん,そこまでボケを求めないorズームは諦めて単焦点を使う,などすればAPS-Cでも安くボケを得ることはできるが,依然としてコスパは悪い。レンズを買えば買うほどカメラにはまればはまるほどコスパは悪化の一途を辿る。そもそもAPS-C単焦点使っちゃうような人はボケを求めて遅からずフルサイズに移行するはずだ。 )

センサーサイズはマイクロフォーサーズでも概ね同じことが起こる。むしろマイクロフォーサーズAPS-Cよりもコスパが悪いどころの騒ぎではない。どんなにお金を積んでもフルサイズのボケ感を得るのは不可能に近い。(マイクロフォーサーズはフルサイズ換算が2倍になるので,F2.8のボケ感を出すためにはF1.4が必要になるが,F1.4のズームレンズは愚か単焦点すら殆どない。)

 

フルサイズのレンズを含めたコスパが高いのは分かって頂けただろうか?

え?フルサイズのボディが高ければ意味がない?ごもっともだ。ではフルサイズカメラのボディとはいくらなのだろう?

非常に人気の高いソニーのフルサイズミラーレス一眼α7iiがキタムラで約16万円。しかし今ならキャッシュバックキャンペーンで2万円戻ってくるので,実質14万円だ。欲しい。

光学ファインダーのついた一眼レフがいい人はニコンのD750がおすすめだ。こちらは約15.5万円で買えるが,プロでも使っている人の多いめちゃくちゃいいカメラだ。僕も欲しい。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D750

Nikon デジタル一眼レフカメラ D750

 

一方,APS-Cマイクロフォーサーズのカメラは安いものから高いものまで無数にあるが,大体ボディで5~8万円程度で入門~中級機が買えるだろう。

そうなるとフルサイズとの差額は6~9万円と言ったところだ。先ほどのレンズの話を思い出すと,いい感じにボケた写真を手軽に撮ろうと思ったら,標準ズームだけでフルサイズとAPS-Cでは5.5万円の差額が生じる。レンズ一本で5.5万円の差。つまりレンズを二本以上買おうと思っているならば,その時点でフルサイズの方が安くなる。はっきり言おう。レンズ2本なんて必ず買う。秒で買う。

レンズを2本以上買うならばフルサイズが安い

どうだろう。多少強引なところもあったかもしれないが,3種類のセンサーの中でフルサイズが一番安上がりなのが分かっていただけたであろうか。

さらにだ。フルサイズの良さは安上がりにボケるだけではない。暗いところでも写真が明るく綺麗に撮れるのだ!これもひとえにセンサーサイズが大きいから光を沢山受けれれるという理由に基づいている。

もう一度言おう。カメラには三種類いる。ボケるやつとボケないやつだ。そして一番ボケるフルサイズが結果的に安上がりで,いい感じに撮れる。あなたはフルサイズを買うと幸せになれる。

ちなみに言っていなかったが,フルサイズのカメラを出しているメーカーは3つしかない。(ペンタックス?なにそれおいし…)キヤノンニコンソニーだ。フルサイズを買おうと思うと,この三社から選ぶことになるが,正直三社とも違ってみんないい。先ほど書いたソニーのα7ii,ニコンのD750に加えて,キヤノンではEOS6Dか出たばかりEOS6Dmark2が候補にあがる。これらについて解説するととても深く長くなるので簡潔に書くが,僕だったらニコンD750を買う。しかしソニーの新型α7iiiが発売されるまで待てるのであればα7iiiを買うかもしれない。難しい。

APS-Cを出しているメーカーは上記三社に加えフジフィルムだ。フジフィルムは面白い。

マイクロフォーサーズオリンパスパナソニック。この二社はレンズも共有している。)

 

一方で,そうはいってもやはりAPS-Cマイクロフォーサーズが合っている人もいるんですよね。

APS-Cマイクロフォーサーズが合っている人

・デザイン重視な人

・ボケ感はいらないけど,昼間に高解像度な写真が撮りたい人

・お金はないけど,とにかく一眼に触ってみたいので試しに買いたい人

(軽い!というのをAPS-Cマイクロフォーサーズのメリットとする人多いですが,正直そこまで変わりません。)

これだけフルサイズを推しておいて,実は3番目みたいな人が一番多かったりすることも分かっているんです。なので,そんな人におすすめのカメラとレンズも準備しまし…しようと思ったんですけど,考えれば考えるほどやっぱフルサイズの方がいいですね。フルサイズ買いましょう。

 

結論:カメラを買うならフルサイズ